健康・生活
- 経験不足から苦手意識につながることもあるため、無理のないペースでさまざまな経験を重ねていきます。
その中で、苦手だったことが気にならなくなったり、好きになったり、得意なことへと変わることもあります。
安心して過ごせる環境の中で、日常生活に必要な基本的な動作や生活習慣を身につけていきます。 -
- SSTなどを通して、衛生面について詳しく学び、自分のこととして意識し見つめ直す。
- クッキング活動で、包丁の使い方や調理の手順、道具の扱い方、役割分担、片付けなどを実際に経験する。
- お金の使い方や金銭感覚を学び、約束の時間までに自分で行動できるよう時間の意識を育てる。

運動・感覚
- 見る力や体の使い方を育てることで、学習や運動のしやすさを高めます。
たとえば、「漢字が覚えにくい」「本を読むのが苦手」「文字が枠からはみ出す」といった課題も、視覚機能や感覚の発達を促す支援によって改善されることがあります。
遊びや運動を通して、バランス感覚・空間認知・身体コントロール力を育みます。 -
- 体育館(バスケットボール、バドミントン、ピックルボール、鬼ごっこなど)、卓球、キャッチボール、バランスストーン、マット運動、縄跳び、バランスボールなど。
- 絵画活動や、指先を使うゲーム、つまむ・握る・引っ張るといった手先を使う活動。

認知・行動
- ソーシャルスキルトレーニング(SST)や認知トレーニングを通して、自分の言動を振り返り、相手の立場を考えて行動できる力を育てます。
課題に取り組む中で、集中力・思考力・判断力・切り替える力を養い、自己コントロール力を高めていきます。 -
- SSTなどで、その場に応じた言動や、自分の意見が通らないときの対応の仕方を学ぶ。
- コグトレなどを通して、自分とは違う考えを持つ人がいることを理解する。
- 数列など算数・数学を中心とした基礎的な内容に取り組み、考える力や答えを導き出す力を育む。

言語・コミュニケーション
- 言葉や表現を通して自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを理解したりする力を育てます。
「相手の気持ちを考えて行動する」経験を重ねることで、コミュニケーションの楽しさや、人と関わる大切さを学びます。
日々のやりとりを通して、語彙力や表現力も自然に身につけていきます。 -
- 聴く力(相手の言葉に耳を傾ける・相手を受け止める・相手に合わせるなど)
- 話す力(自分の意見を伝える・出来事を説明する・言葉を選んで伝える・語彙力・表現力を育てる)
- 書く力(自分の思いを文章で表現する力、文字によるコミュニケーション力、パソコンの活用など)
- 学習面(文章問題・語彙力・読解力の向上)
- コミュニケーションの手段を考える力(自分の立場を相手に置き換え、相手の気持ちを考える、自分で考える力)
SST等を通して、相手の気持ちに共感しながら話を聴く力を育みます。
安心できる環境の中で、自分の悩みを相談できる雰囲気をつくり、「自分は大切にされている」と感じられる関わりを大切にします。

人間関係・社会生活
- お子さま一人ひとりの気持ちを丁寧に受け止め、信頼できる大人と一緒に行動する中で、安心感と自己肯定感を育てます。
「大好きな先生と一緒なら、少し頑張ってみよう」と思える経験を重ねることで、チャレンジする意欲や自信、そして社会の中で自分らしく生きていく力を育みます。 -
- 外出行事を通して、公共の場でのルールやマナーについて考える機会を設ける。
- 活動を通して、仲間意識や思いやりを育てる。
- 自分自身を大切にし、自尊感情を育む。

